01
AUDIENCE
誰に向けた動画なのか。
タイ旅行を撮って公開すれば誰かが見てくれる。最初はそれくらいの感覚で、見る人を具体的に考えていなかった。
05 / WRITE, SPEAK & RECORD
稼ぐために始めた。
今は、残すために続けている。
動画を作る。文章を書く。Webに公開する。
最初は、それが少しでも収入になればいいと思っていた。
今は、自分が生きた時間を残すことにも意味があると思っている。
STARTING POINT
定年を迎える3年ほど前から、YouTubeを本格的にやり始めた。
タイへ行ったときの旅行記録を撮り、家に帰って編集して公開する。 YouTuberになって、動画が少しでも収入になればうれしい。そんな気持ちもあった。
定年後には、YouTubeから月に15万円、20万円くらい入るようになればいい。 そんな未来を想像したこともある。
最初から「人生を残そう」と
考えていたわけではない。
入口はもっと単純だった。好きなことを動画にして、それが収入にもなればいいと思っていた。
THE 1,000 WALL
やってみて初めて、
「誰に届けるのか」の意味を知った。
01
AUDIENCE
タイ旅行を撮って公開すれば誰かが見てくれる。最初はそれくらいの感覚で、見る人を具体的に考えていなかった。
02
1,000
チャンネル登録者1,000人。数字だけ見れば小さく見えるのに、自分にとっては本当に長い道のりだった。
03
TRIAL & ERROR
撮影も編集も構成も、分からないことばかり。正解を知らないまま、ひとつずつ試しながら進めてきた。
REALITY
15〜20万円
定年後に思い描いていた月収
8,000円ちょっと
実際の半年ほどの収益
約10時間
10分程度の動画1本にかかる時間
一本の動画を作るには、撮影した素材を見返し、構成を考え、編集し、テロップを入れる。 10分程度の動画でも、10時間ほどかかることがある。
収益だけで考えたら、とても割に合わない。 時給に換算したら10円にも満たないんじゃないか、と思うほどだった。
だったら、何のために
こんなことをやっているんだろう。
WHY CONTINUE?
何度も「こんなに時間を使って、続ける意味があるのだろうか」と思った。
でも、昔の動画を見返すと、そのとき自分がどこへ行き、誰と会い、何を見ていたのかが残っている。 映像の中には、その頃の自分の声や表情まで残っている。
そのとき考えていたことも、話しておけば残る。 文章にしておけば、あとから読み返すこともできる。
これは収益を生む商品ではなく、
自分が生きた時間の記録なのかもしれない。
そう考えるようになってから、発信する意味が少し変わった。
LEAVE A TRACE
石に刻む代わりに、
今はデジタルの中へ記録を残せる。
YouTubeだけではない。ブログを書く。noteを書く。本を作る。写真を残す。そして、このWebサイトを作る。
形は違っても、自分の中では少しずつ同じものになってきた。
インターネットの中に、
自分が生きた痕跡を残していく。
旅行に行ったことだけではなく、そのとき何を感じていたのか。 仕事を辞めたとき、60歳になったとき、これからどう生きようと考えていたのか。
出来事だけではなく、その時々の考えまで残せる。それが、今の自分にとって発信する意味のひとつになっている。
AFTER ME
人はいつかいなくなる。でも、残した文章や映像まで、その瞬間に消えるとは限らない。
動画を再生すれば、声が聞こえる。表情が見える。 文章を開けば、そのとき何を考えていたのかを読むことができる。
何年先まで残るのかは分からない。何十年後にも誰かが見るのか、それも分からない。
書いた文章や残した映像は、
自分がいなくなったあとにも残る、小さな分身なのかもしれない。
誰かが懐かしむためでもいい。未来の自分が昔を振り返るためでもいい。 残しておかなければ消えてしまうものを、少しだけ形にしておきたい。
MY PACE
数字を追い続けることより、
自分の生活を大切にしたい。
WRITE
毎日更新することより、残したいと思ったことを自分の言葉にする。
SPEAK
再生数のためではなく、そのとき感じたことを声として残しておく。
RECORD
発信のために人生を使うのではなく、自分の人生の中で発信を使っていく。
FROM HERE
再生数や収益だけが、残す理由ではなくなった。
再生数が少なくてもいい。
本が売れなくてもいい。
誰にも読まれない文章があってもいい。
そのとき自分がどこにいて、誰と会い、何を考え、何を感じていたのか。 それを少しずつ残していきたい。
お金にならないから意味がないのではなく、自分が生きた時間を形にすること自体にも価値がある。 今は、そう思っている。